立ち位置を変えようとするときに起きる、自然な葛藤について

立ち位置を変えようとすると、思っていた以上に揺れが起きることがあります。

そして、
多くの人が、無意識のうちにこんなふうに考えます。

  • ちゃんと変わらなきゃ
  • 中途半端じゃ意味がない
  • はっきり態度を変えなきゃ

けれど、こう思って一気に変えようとすると、
多くの場合、長く続きません。

なぜなら、
今の役割は「立場が弱かったから」できたものではなく、
長い時間をかけて身につけてきた、生き方そのものだからです。

身体と心には「慣れ」がある

ずっと調整役でいた人が、
急に何も引き受けなくなると、

  • 罪悪感が出る
  • 不安になる
  • 何か悪いことをした気がする

こうした反応が出ることがあります。

頭では
「もう無理しなくていい」
「変わりたい」と分かっていても、
身体や感覚が、まだその位置に慣れていないだけのことも多いのです。

でも、何か特別なことが起きているわけではありません。
身体と心が、変化にまだ追いついていないだけ。

だから、
急に変える必要はありません。

急に変えると「反動」で元に戻りやすい

いきなり線を引くと、

  • 我慢していた反動で感情が爆発する
  • 罪悪感に耐えられず、元の役割に戻る
  • 逆に相手を責め始めてしまう

こうなると、
「やっぱり私は変われない」と、
自分を責める方向に向かってしまいます。

でも、
そもそも、立ち位置を変える目的は、
自分を責めることではありません。

変えるのは「全部」じゃなくていい

今まで担ってきた役割は、
一気に外すものではありません。

  • 今日は説明しない
  • 今日は少し遅く帰る
  • 今日は自分の予定を優先する

そんな小さなズレを入れるだけで十分です。

それは逃げでも、甘えでもなく、
新しい立ち位置を身体に覚えさせていくための練習です。

いちばん大事なのは「戻っても気づけること」

たとえ、

  • また全部引き受けてしまった
  • 断れなかった
  • 調整してしまった

としても、
それで終わりではありません。

「あ、今また戻ったな」

そう気づけたなら、
それは後退ではなく、ちゃんと進んでいる証拠です。

最後に、ひとつだけ

役割を変えるというのは、
主導権を握ることでも、
冷たくなることでもありません。

自分を置き去りにしない選択を、
何度でもやり直していくこと。

だから、
いきなり変えなくていい。

あなたのペースで大丈夫です。

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