月のエネルギーが心や体に与える影響とは?

満月



スピリチュアルな学びを進めていくと、月のエネルギーやサイクルが
私の体調や感情、エネルギーレベルに影響を与えていることに気づきます。

最近では、満月や新月が話題になり、
『浄化』『手放し』『願い事』といったキーワードを目にすることも増えました。

今回は、月のサイクルがどのように心と体に影響を与えるかを考えていきましょう。

月のエネルギーとは?

月は古くから、人間や自然のバランスに影響を与える存在として知られており、
潮の満ち引きや植物の成長、さらには人間の体調や感情にも
作用すると考えられています。

例えば、月の引力が海の潮の満ち引きを引き起こすように、
私たちの体内の水分にも影響を及ぼしているとされています。

人体の約60%は水分でできているため、月のエネルギーが変化すると、
そのリズムが体や心にも反映され、様々な形で影響が現れることがあるようです。

月のサイクルと過ごし方

  1. 新月
    • エネルギーが低く、内省の時期
      • 新月は月のエネルギーが最も少ない時期。また、精神的にも内向きのエネルギーが強まります。この時期は、自己反省や目標設定に適しています。ですが、次のステージに向けて体調面では、疲れないこともあります。無理をせず休息をとることが大切です。
  2. 上弦の月(上弦の月)
    • 行動力が増える時期
      • 新月から満月へと向かっていく過程。月の光が増えるのと同じように、私たちのエネルギーも徐々に進んでいきます。この時期は、活動的になりやすくなります。また、新しいプロジェクト体調も安定しやすく、研究的に行動できるでしょう。
  3. 満月
    • エネルギーのピークで、感情が高ぶる時期
      • 満月は月のエネルギーが最大となり、私たちの精神に大きな影響を与えます。感情が揺れ動きやすい時。細かいことでもイライラしたり、不安や興奮が強くなったり頭痛が起こります。体調面では、睡眠の質が低下したり、倦怠感を感じることがあるかもしれません。
  4. 下弦の月
    • 解放と手放しの時期
      • 満月から新月に向かう間、エネルギーは徐々に落ち着いていきます。そのため、心も体もリラックスしやすくなります。この時期は、不要なものや執着を手放すのに最適です。また、体のデトックス作用も高まります。水分を多めに摂り、軽い運動をして体の巡りを良くすることが大切です。

体に与える月の影響

  1. ホルモンバランスへの影響
    月のサイクルは、特に女性のホルモンバランスや月経周期に影響を与えるとされています。月経周期と月の満ち欠けが一致することもあり、満月の時期に月経が始まる女性も多いです。
    また、男性も月のサイクルによってエネルギーレベルや感情の変動を感じることがあり特にストレスや感情が高ぶりやすい満月の時期には、人間関係のトラブルや心の葛藤が生じやすいため、冷静に対処することが大切です。
  2. 感情の変動
    満月の時期には感情が高ぶりやすく、不安や緊張、怒りといった感情が強まることがあります。これは、月の引力が体内の水分や体液の流れに影響を与え、感情やエネルギーのバランスが乱れやすくなるためと考えられています。
  3. 睡眠の質への影響
    満月の時期には、睡眠の質が低下することが多く報告されています。月の光やエネルギーが強くなると、脳が興奮しやすくなり、深い眠りに入りにくくなると言われています。新月の時期には逆に、深い眠りを得やすく、体を休めることができるでしょう
  4. 満月前症候群
    満月の前後に体調不良を感じる方はこちらのページで解説しています。

東洋医学からみた月の影響

中医学の基礎となる古代中国の医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』は、中国の戦国時代から秦・漢時代にかけてまとめられた約2000年以上前の書物であり、人体と自然の関係について詳しく述べられているそうです。その中には、月のサイクルが人体に与える影響についても触れられており、月の満ち欠けが私たちの体調や感情、エネルギーの流れに影響を与えるとされています。

陰陽(いんよう)のバランス

東洋医学の基本概念である「陰陽(いんよう)」は、全ての現象を「陰」と「陽」に分類し、そのバランスを重要視します。 月は「陰」のエネルギーを象徴し、静けさや内面の成長、落ち着きを考慮します。 月の満ち欠けは、体内の陰陽のバランスにも影響を考慮して考えられています。

  • 新月:陰のエネルギーが最も強くなる時期で、内面に目を向けたり、体を休めたり、デトックスを行うのに適しています。
  • 満月:陽のエネルギーが高まる時期で、活動的になりやすく、感情やエネルギーがぶりやすいとされています。

経絡(けいらく)と気血水(きけつすい)

東洋医学では、体内のエネルギー(気)、血液(血)、体液(水)が、経絡というエネルギー通り道を循環していると考えます。 月の影響はこれらの流れにも影響を与え、特に以下のような事が起こっております。

  • 新月〜満月: 気や血が上昇し、活動になります。栄養やエネルギーの吸収が良くなり、治療や運動の効果が起こりやすい時期です。
  • 満月〜新月:気や血が落ち着き、体内の安いものを排出しやすくなります。 デトックスや内省に適した時期とされ、心身の浄化が促進されます。

月のエネルギーの影響は、単にスピリチュアルな話に留まらず、古くから東洋医学や中医学の中でも注目されているようです。『黄帝内経』の記述にもあるように、月の満ち欠けが私たちの身体や感情に影響を与えることは、科学的に根拠のある自然の摂理として捉えられています。

現代の忙しい生活の中で、月のリズムに意識を向け、心と体の調和を図ることは、健やかな日常を過ごすための大切なヒントになるかもしれません。

月のエネルギーを強く受けてしまう場合の対処法

特に、満月の時期に感情が高ぶりやすいときの対処法として、次のような方法があります。

深呼吸と瞑想

深い呼吸を意識し、ゆっくりと息を吸い、吐き出すことで気持ちを落ち着けます。瞑想を取り入れることで心を静め、感情の波に流されずに冷静でいられるようになります。短時間でも効果があるので、毎日少しずつ取り組むのがおすすめです。

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リラックスできる環境を整える

アロマやキャンドルなどを使って、リラックスできる環境を作りましょう。お気に入りの音楽やヒーリングミュージックを流すのも効果的です。

軽い運動やストレッチ

ヨガやストレッチ、ウォーキングなどの軽い運動をすることで、エネルギーの巡りを整えます。体を動かすことで余分なエネルギーを消耗し、気分転換にもなります。

感情を表現する

ノートや紙に自分の感情や気持ちを書き出すことで、心の中にあるものを整理すると、感情を吐き出すことができます。絵を描いたり、音楽を聴いたりして、自分の感情を表現するのもよい方法です。

自然と触れ合う

公園を散歩したり、自然の中でゆったりと過ごすことで、心が落ち着き、感情が安定しやすくなります。月光浴をするのもおすすめです。満月の光を浴びながら静かに過ごすことで、月のエネルギーを受け取りつつリラックスできます。アーシング(体内の氣を外へ流す)やグランディング(大地のエネルギーと繋がる)もおすすめです。

体を温める

入浴や温かい飲み物をとることで体を温め、リラックス効果を高めます。
体が冷えると緊張感が増しやすくなるため、湯船にゆっくり浸かるなどして、体を温めましょう。
粗塩を少し入れた足湯もおすすめです。

栄養バランスを整える

特に満月の時期は、食事のバランスにも気をつけましょう。カフェインやアルコールの摂取は控えめにし、ビタミンやミネラルが豊富な食事を心がけると良いです。栄養バランスが整うと、精神状態も安定しやすくなります。

しっかりと休息を取る

満月の時期は眠りが浅くなりがちなので、寝る前のスマホやPCの使用を控え、リラックスできる時間を持つことが大切です。寝る前にホットミルクを飲んだり、リラックス効果のあるハーブティーを飲んで、心と体を休ませましょう。

デトックスを意識する

体内の老廃物が溜まると、ホルモンの分泌や代謝が滞ることがあります。、体内の老廃物を排出するよう水分を十分に摂取したり、食物繊維を多く含む食材(野菜、果物、全粒穀物など)や乳製品を摂り、腸内環境を整えましょう。

月のエネルギーに寄り添う生活のすすめ

  1. 月のサイクルを意識したスケジュール管理
    新月には目標設定を、満月には手放しや感謝の時間を持つなど、
    月のサイクルに合わせてスケジュールを調整することで、
    心身の調和を図ることができます。
  2. 瞑想や深呼吸を取り入れる
    月のエネルギーを感じることは、自分自身と向き合うきっかけとなります。
    瞑想や深呼吸を通じて、月のエネルギーを感じながら心を落ち着け、
    内なるリズムを整えましょう。
  3. 自然とのつながりを大切にする
    自然の中で過ごす時間を意識的に増やし、月や星空を眺めることで、
    自然のエネルギーを体感しましょう。
    特に満月の夜は、月光浴を行い、月のエネルギーを取り入れることで心身を浄化できます。

まとめ

月は、古くから人々にとって神秘的な存在として詩や物語の中でも語り継がれてきました。
そして、月は私たちを見守ってくれている存在でもあります。

夜空に浮かぶ月にチャンネルを合わせて静かに向けてみると、
何かメッセージが伝わってくるかもしれません。

あなたの中に浮かんだ閃きが、もしかしたら月からのメッセージかもしれませんよ。

もしくは、毎日忙しくしていて、あまり月に意識が向けられていない方には、月の満ち欠けが私たちの内なるリズムと共鳴し、感情の揺らぎや体調の変化として現れることが、
月からの変容を促すメッセージかもしれません。

月のエネルギーは、まるで見えない糸で私たちと繋がっているかのように、深い部分で影響を与え、日常の中で私たちの感覚を繊細に揺り動かします。

潮の満ち引きなどの自然現象だけでなく、月の光は私たちの心や体にも
計り知れない影響を与えているとされています。

このように、月のエネルギーは私たちの体と心に密接に関係しており、
そのリズムに寄り添うことで、より調和の取れた日々を過ごすことができます。

次回の新月や満月を迎える際には、ぜひ月のエネルギーに意識を向け、
自分自身のリズムを感じる時間を大切にしてみてください。

それが、新たな変化をもたらす最初の一歩になるかもしれません。
なぜならば、お月さまに意識を向けることで、「ツキ」が巡ってくるみたいなので…😆

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