許そうとして、苦しくなるとき

「誰かを許せない」
それ自体よりも、

「許さなければ前に進めない」
「手放さないと癒されない」

そんな言葉に触れて、
余計に苦しくなったことはありませんか。

許せない気持ちがあることよりも、
自分の気持ちを後回しにして
許そうとし続けている状態のほうが、
心を締めつけていることがあります。

許せない気持ちは、問題ではない

…と、私は思います。

誰かを許せないと感じるとき、
そこには理由があります。

  • 傷ついた
  • 越えられたくない一線を越えられた
  • 大切にしていたものが踏みにじられた

許せない気持ちは、
未熟さや心の狭さではなく、
自分を守ろうとする自然な反応です。

苦しさは「感情」ではなく「立ち位置」から生まれる

苦しくなるのは、
許せない感情があるからではなく、

「その感情を処理しなければならない場所」
「早く超えなければならない立ち位置」

に、立ち続けているときです。

「許さなければ…」

  • 前に進めない
  • 癒されない
  • 成長できない
  • 成功できない

そう思わされている状態そのものが、
心を固くしていることがあります。

許さなくても、変わることはある

許せないままでも、
ある日ふと、

その出来事を考えない時間が増えたり、
感情の波が以前ほど大きくならなくなったり、
思い出しても、体が強く反応しなくなることがあります。

それは、
許したからではないかもしれません。

力を入れて向き合い続ける場所から、
少し離れたから
起きている変化かもしれません。

許そうとしなくていい

許しを目標にしなくていい。
手放す必要もありません。

ただ、

「私は、許す、許さないの間で、頑なになっていたのかもしれない」

そう気づく瞬間、

その気づきが起きると、
感情をどうにかしようとする力みが、
ほんの少し緩むことがあります。

感情を動かさなくても、位置は変わる

感情を変えなくても、
考えを前向きにしなくても、

立つ位置を変えることはできます。

戦う位置
乗り越えようとする位置
正解に向かおうとする位置

そこから一歩外れるだけで、
同じ感情がそこにあっても、
縛られた感覚が和らぐことがあります。

まとめとして

許せない気持ちがあるなら、無理に
許そうとしなくてもいい。

ただ、
許す、許さないの間で力が入っていたことに、
静かに気づけたとき、

それだけで、
心の中の位置が、
少し変わることがあります。

無理に前に進まなくても、
無理に癒さなくても、

立ち止まる場所が変わることは、
確かにあります。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です