「許したほうがいい」
「手放したほうが楽になる」
そんな言葉を聞いて、
余計に苦しくなった経験はありませんか。
許したいと思っているのに、できない。
忘れたいのに、心が反応してしまう。
その状態は、
未熟だからでも、心が狭いからでもありません。
許せない気持ちが残る理由
誰かを許せないとき、
その奥には、
傷ついた感覚や、わかってもらえなかった思いが
残っていることがあります。
怒りや嫌悪感は、
何もないところから生まれるわけではありません。
それらは、
自分を守るために生まれた反応でもあります。
だから、
無理に消そうとしなくていい。
正しい方向に持っていこうとしなくていい。
許すことは、目標ではない
許しは、
努力して到達するゴールではありません。
今の自分にとって、
許すことが重たく感じるなら、
その距離感が、今の正解です。
「許さないと前に進めない」
そんなこともありません。
感情がそこで止まっていても、
人生は進んでいます。
そして、その間に重なる、
いろいろな経験の中から、
また別の気づきが生まれることもあります。
これは、私自身の実感なのですが、
あるときふと、
「赦すか、赦さないか」を考え続ける場所から、
降りてもいいのかもしれない、と思ったことがあります。
赦す・赦さないを考え続けるほど、
心が静かに消耗していることに、気づきました。
そのループから一旦降りてみる
そんな選択も、あるのかもしれません。
変わらなくていい、揺れてもいい
なので、許せない自分を、
直そうとしなくていい。
揺れている状態も、
迷っている感覚も、
どちらも自然な心の動きです。
何も起きなくてもいい。
感情がそのままでもいい。
許しは、結果として起こるもの
もし、ある日ふと、
心が反応しなくなる瞬間があったら。
それは、
がんばった結果ではなく、
無理をしなかった結果かもしれません。
許しは、
起こそうとするものではなく、
起きてしまうもの。
そして、起きなくても、
人生はちゃんと続いていきます。


