日光いろは坂-いろは歌で心を浄化-



栃木県の日光にある いろは 坂は、紅葉が有名な観光地です。

坂を上がっていくと、男体山日光二荒山神社中宮祠、中禅寺湖、華厳の滝、立木観音などのパワースポットが多数あります。

坂には48箇所の急カーブがあり、それぞれのカーブには一文字ずつの文字が書かれた看板が立っています。

これらの文字を繋げて読むと、「いろは歌」になります。

いろは歌とは?

いろは歌は、諸説はありますが、一般的には平安時代の和歌とされています。

具体的な作者は不明ですが、その内容は仏教の教えである「諸行無常」に通じ、人生の無常さや変化を象徴しています。

現代の教育では、ひらがな文字を1回ずつ重複せずに全て使用することから、
文字の書き練習にも利用されることがあります。

奥日光はかつては悟りを得るための厳しい修行の場であり、聖域でした。

時代の流れとともに、著名な方々の避暑地として整備され、今では観光地としても有名になりましたが、カーブごとにいろは歌の一文字一文字が刻まれたいろは坂は、日光開山の祖である勝道上人や山岳修験者の尊厳や精神性が息づいているように感じます。

私は、栃木県民として、この尊厳や精神性を感じながら、
栃木県の文化や歴史を大切にしたいと考えています。

歌の現代訳は多様であり、個々の解釈によって異なります。

私も自分なりにこの歌から受け取ったメッセージを解釈しました。
この歌は、私たちに人生の無常さや変化を教え、同時に、精神的な成長や自己探求の旅へと導いてくれるものと捉えています。 

いろは歌は諸行無常の悟りの歌

原文

いろはにほへと ちりぬるを 
わかよたれそ つねならむ 
うゐのおくやま けふこえて 
あさきゆめみし ゑひもせすん

現代文

色は匂えど 散りぬるを
わが世誰ぞ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔いもせずん

訳(解釈)

香りよく色美しく咲き誇っている花[※1]も
やがては散ってしまう

それは、この世に存在する誰もがみな同じ
人生は、変化し、うつろいゆくものと受け入れて

憂い(うい)ある[※2]奥深い人生を
今日も元氣に乗り越えていきましょう

はかない夢をみたり、酔いしれることもなく…

[※1] 花=華やかな人生
社会的地位、名誉、プライド、学歴、お金や物質などを手に入れたとしても、いずれ儚く消え去っていく。結局、今持っているものや欲しいと思っているものには、実体がないのです。

[※2] 憂い=思うようにならず辛い、苦しい

【開運のヒント】
いろは歌を自分なりの解釈で、その意味を意識しながらアファメーションとして、一文字ずつ丁寧に唱えることで、魂に響き、心の安定や自己成長に繋がります。

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