秋の日は、一年の中でも特別な日のひとつです。昼と夜の長さが等しくなるこの日は、陰陽のバランスが取れ、調和のエネルギーが満ちています。このエネルギーを活用することで、運気を高め、新しいステージへ進むための土台を築くことができると言われており、秋分の日は「大開運日」とも言えるでしょう。
季節の変わり目は、私たちの人生の流れにおいても大切な節目となります。
今回は、秋分の日の運気をさらに高めるための過ごし方をご紹介します。
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秋分の日とは?
国民の祝日のひとつであり、毎年ほぼ9月22日または23日に定められます。この日は、太陽が赤道上を通り、地球全体で昼夜のバランスが取れるタイミングです。 秋分の日は、昔から自然と調和を感じる日として重視されてきました。
日本では、秋分の日はお彼岸の中日にあたり、
「祖先を敬い、亡くなった人々を偲ぶ日」として定められています。
お墓参りをし、先祖に感謝を捧げる習慣があります。
秋分の日の中日-お彼岸について-
お彼岸は「春分の日」と「秋分の日」を中日とし、その前後3日間を含む7日間の期間です。
仏教の教えでは、ご先祖様がいる世界を「彼岸(ひがん)」
私たちが今生きている世界を「此岸(しがん)」と呼び、
お彼岸の時期は、春分と秋の日に太陽が真東から昇り真西に沈むことから、「西そのため、この時期に子孫が先祖供養を行い、
家族でお墓参りをする風習が広まったそうです。
また、お彼岸の期間には、先祖を敬い、六波羅蜜(ろっぱらみつ)と呼ばれる仏教の六つの徳目(布施、戒、忍、進精、禅定、智慧)を実践し、修行する時期でもあるそうです。
六波羅蜜とは?
「六波羅蜜」は、仏教の修行のために説かれる6つの徳目ですが、
その内容は、私達の現実生活にも活かせるものとしても理解することができます。
- 布施(ふせ)
- 他者に与えることを与えること。物質的なものだけでなく、
心や知恵を分かち合うことも含まれます。
- 他者に与えることを与えること。物質的なものだけでなく、
- 戒(かい)
- 正義的な戒律を守り、倫理的な行動をすること。
- 忍(にん)
- 忍耐や耐える力。困難や慎重に、冷静に対応することが求められます。
- 精進(しょうじん)
- 努力や精進。修行において熱心に取り組む姿勢が必要です。
- 禅定(ぜんじょう)
- 瞑想や心の集中。精神的な安定や集中力を高めることを目指します。
- 智慧(ちえ)
- 知恵。仏教の教えをより深く理解し、正しい見識を持つことが求められます。
季節の変わり目は人生の節目
季節の変わり目は、自然のサイクルだけでなく、
私の人生の流れにも大きな影響を考慮した節目と言えます。
特に、秋分の日や春分の日のように、昼と夜のバランスが取れるタイミングは、
心身に調和と変化を大事な時期です。
自然界が大きく変化するこの時期は、私たちも内面的な変化を意識しやすくなります。
たとえば、秋分の日は収穫の季節であり新しい、サイクルの始まりを象徴します。
このタイミングで自分の成長や過去の振り返りを行い、
新たな目標を設定するのは非常に効果的です。
流れに沿って、自分自身を自然と調和させることで、変化をスムーズに迎え入れることができます。
秋分の日の重要性
- バランスと調整のエネルギー
スピリチュアル的には、秋分の日はバランスを取り戻す時期です。昼と夜が等しくなるこの日は、心と体、そして人生全体のバランスを見つめ直す良い機会とされています。の面を整えるために、瞑想やリフレクション(自己反省)を行うのに適した日です。 - 新しいサイクルの始まり
秋分は、四季の中で収穫の季節であり、新しいサイクルの準備をするタイミングでもあります。秋の始まりを告げ、次の季節への移行を象徴します。設定することで、新しいエネルギーとともに進んでいくことができます。
秋分の日の過ごし方
①不要なものを手放す
新しいエネルギーを迎える前に、過去の不要なものを手放すのに最適な時期です。
心に残っている否定的な感情や執着を手放すために、感謝の気持ちで過去に目を向けましょう。
また、お家や部屋の中を断捨離や整理整頓することでも新しい気の流れが入ってきます。
②新しい意図を設定する
古いサイクルを終了させて、新しいステージへ進むための意図を設定しましょう。
目標や夢を見据え、実現に向けた具体的なステップを考えましょう。
例えば、新しい目標を紙に書き、それが見える場所に置いたり、
日々の習慣を見直し、変えたい部分を少しずつ変えていく意図を持つことを意識してみてください。
③宇宙のエネルギーに同調する
秋分の日は、宇宙のエネルギーが特に高まる日でもあります。
この日は地球のエネルギーが調和し、私たちもその影響を受けて
内面的な成長や進化を促進されやすい時期です。
宇宙の流れに乗ることで、新たなチャンスや気づきを得ることができるでしょう。
静かな場所で目を閉じ、宇宙と自分自身のエネルギーが一体となる
イメージを持ちながら瞑想したり、秋の夜に感じる直感やひらめきを大切にし、
それを日常の行動に反映させるとよいでしょう。
④自然と繋がる時間を大切にする
自然との繋がりを再確認することもよいことです。 公園や森を散歩したり、庭でゆっくり過ごしたり、自然の中でリフレッシュしましょう。 大地や風、木々のエネルギーを感じるそれで、精神が浄化され、エネルギーが整います。パワースポットにいって、神仏と繋がることもおすすめですよ。
朝、新鮮な空気を吸い、太陽のエネルギーを体に取り入れたり、
自然の音に耳を傾ける瞑想を行い、心の静けさを感じたりするのはいかがでしょうか…?!
⑤おはぎを食べる
秋分の日には「おはぎ」を食べる習慣があります。
おはぎは、もち米を炊いて小豆餡(あんこ)で包んだ和菓子で、
先祖供養の際に供えされるものです。
魔除けの力があると信じられており、食べることで健康や幸運を考えられています。
豆知識
秋のお彼岸に食べる「おはぎ」は、春のお彼岸に食べる「ぼたもち」とほぼ同じものですが、秋は「萩(はぎ)」の花にちなんで「おはぎ」と呼ばれ、春は「牡丹(ぼたん)」にちなんで「ぼたもち」と呼ばれます。
⑥ご先祖様の供養をする
秋分の日は、私たちの精神的な側面バランスと調和をもたらす日です。
この日を利用して先祖供養を行うことには、深い意味があります。
そして、先祖供養は、過去と現在、そして未来を繋ぐ意味があります。
1.先祖供養の目的の重要性
先祖供養は、亡くなったご先祖様に感謝の気持ちを捧げるとともに、その霊を慰める行為です。
私たちの存在は、過去の先祖たちの努力や生活に支えられていることを認識し、
感謝の気持ちを示すことで、家族や自分自身の運気が向上すると考えられています。
2.秋分の日と先祖供養のつながり
秋分の日は、昼と夜の長さが等しくなることで、陰と陽のバランスが取れる時期です。
このバランスのエネルギーは、先祖供養にも適しています。
先祖と私たちのつながりを見つめ直す、感謝の気持ちを込めて供養を行うことで、
心の平穏と調和を感じることができるでしょう。
3.先祖供養の実践方法
- お墓参り
家族でお墓参りを行い、お花やお水、お供え物をして、感謝の気持ちを伝えましょう。清掃やお墓の手入れも大切です。 - 自宅での供養
自宅で仏壇や神棚を用意し、先祖の写真や位牌の前にお供え物を置き、手を合わせることで供養を行います。それで、家族の絆を深めることができます。 - 感謝の言葉を綴る
ご先祖様に向けた感謝の言葉や近況を心の中で伝えてみましょう。
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