「苦手な人や嫌いな人とは距離を取ってOK」
「波動が合う人とだけ一緒にいればいい」
最近、スピリチュアル界隈でよく見かけるメッセージに、少し違和感を覚えることがあります。
そういった考え方も一つの“真実”なのはわかります。
合わないエネルギーに無理して合わせることで、心や体は疲弊します。
だからこそ、安心できる人との関係性を大切にしたい、というのは自然なこと…なのですが…
でも、だからといって「合わない」と感じた人をすべて切り捨ててしまったら、
果たして、それは“魂の成長”にとって本当によいことなのか?!と思うのです。
魂の成長のためのバランス
魂の学びには、陽(喜び・調和・共鳴)と、陰(気づき・揺らぎ・摩擦)の両方が必要です。
どちらか一方に偏りすぎると、学びは止まり、成長の機会が遠のいてしまいます。
だからこそ、私たちは「気が合う人」だけではなく、ときに「なんとなく苦手な人」からも魂レベルのギフトを受け取っているのです。
陰と陽、どちらもあってこその調和
この世界は“陰と陽”のバランスで成り立っています。
光と闇、静と動、内と外、受容と行動…。
相反するものの共存こそが、宇宙の根源的な調和のかたちです。
人間関係にも陰陽の法則が働いています。
「気が合う人」は陽のエネルギーで心地よく感じ、「苦手な人」や「嫌いな人」は陰のエネルギーのように感じることがあります。
ですが、どちらのタイプの人も、私たちの「魂の鏡」として働きます。
陽のエネルギーを持つ人は、私たちがすでに持っているポジティブな面を引き出してくれる一方、陰のエネルギーを持つ人は、未解決の感情や思考の癖を浮き彫りにしてくれます。
よって、「嫌い」「合わない」という感情が出てきたときこそ、そこには魂の課題や深い気づきが隠れていることが多いのです。
波動を上げるということは、“陰”を排除することではない
波動を上げたい、軽くなりたいと思うあまり、
ネガティブなものを避けようとする人がいます。
でも、スピリチュアル的に本当の波動上昇とは、自分の中の“影”とも向き合い、統合し、光へと変容させていくことです。
つまり、苦手な人や違和感を感じる場面こそが、魂の波動を一段階引き上げてくれる“目覚めのスイッチ”になってくれることがあるのです。
波動が高い人ほど、「陰」も受け入れる器がある
誤解されがちですが、
波動が高い人=明るくて優しくて、ネガティブを一切寄せ付けない
…というわけではありません。
本当に波動が高い人とは、
闇を恐れず、違いを裁かず、すべてがひとつひとつの“愛”として包みこめる人です。
つまり、
“気が合わない人”を見て、「この人は波動が低い」と切り捨てるのではなく、
「この人との関わりを通して、自分の魂は何を学ぼうとしているのか?」
と、内なる声に耳を澄ませていく人です。
「違い」から逃げるのではなく、向き合ってみる勇気を…
無理に付き合う必要はありません。
でも、「なぜこの人が自分の前に現れたんだろう?」と内側に問いかけてみると、
魂レベルで必要な出会いだったと気づくことがあります。
本当の調和とは、
ただ同じ波動の人と安心し合うことではなく、
“違い”を通して意識の世界を広げ、受け入れていくこと。
そして、陰と陽を自分の内側で統合していくこと。
その体験こそが、
私たちの魂がこの地球で経験してみたかった、本当の目的なのかもしれません──。

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